こんなに楽になるなら、手が壊れる前に早くやっとけばよかったと思いました

2021年11月から参加ー千葉県鴨川市　鈴木さん

●らくらくサロンワークを始めてみて、どのように仕事が変化しましたか？

私は、今まで、やってやろう精神がすごく強くて、客数を取らなきゃ売上は上がらないと思って頑張ってきたのですが、今、自分の手が壊れてしまいまして、美容師人生どうしようという時にらくらくサロンワークに出会いました。

それから、客数を制限しても、頑張って客数をこなしていた時と変わらない売上の仕事をしているので不安もなく、自分のペースで楽しく仕事ができています。

お客様に整形の医者や脊髄の医者もいるのですが、美容の仕事に、医者の世界と共通することを感じるらしくて、私の手が壊れた時、アドバイスをくれました。

今までの職人なら、未来は二択しかないと初めて知った

医者も働けるうちは手術件数をこなしていくそうですが、この先5年先、10年先も同じことができないと思ったら、独立して自分でクリニックを作って、大きい手術をしなくなるという選択になるそうです。それで、私にも同じように、そういう選択になるよって言われました。

2人の医者から「今のまま仕事を続けるという選択をするのなら、手術をした方が良い」と同じことを言われたのですが、私はらくらくサロンワークに参加してから、そのどちらでもない道を選択しています。同じような職種から見ると、今までの考え方なら二択しかないんだなと思いました。（現在49歳）

●手はどんな感じなのですか？

右手の肘の骨が出てきている状態で、曲げた状態で仕事をすると、すごく痛いんですよ。そのため、筋肉が固まらないように、伸ばすストレッチをしながら仕事をしています。

良いお客様と悪いお客様のイメージが逆転してしまいました

●今、らくらくサロンワークを続けていて、どういう実感がありますか？

以前は、前回と同じで大丈夫という人がほとんどだったのですが、らくらくサロンワークを始めて、そういう人ほど、あまり自分を見ていなくて、美容師に依存してきて、クレームというか文句が多いということがわかってきました。

最初は前回と同じでと言っていた人でも、実は、話を聞くと変わってきて、自分に向き合うようになります。そして、そういう人ほど、私に依存してこなくて、家でやってみたことや、やりにくいことを教えてくれて、教えてくれる中身が濃くなるのです。

そのような今までと全然違う経験をしたので、今は、前回と同じでとか、大丈夫という言葉を言われる人ほど、本当のニーズは何かを注意して確かめるようにしていますね。

●それは、らくらくサロンワークに参加する前とどう違うのですか？

以前は、何とかしてやろう、私ならできると、プライドを持ってやっていましたから、どちらかというと「お任せ」と言ってくれるお客様の方が良いお客様と思っていました。しかも、お客様のことは何でも知っている、お客様の話も完璧に聞けていると思っていました。

でも、今このような体験をしてからは、当時は、お客様のことは正確にわかってなかったんだなと思います。全く、逆の世界の景色を見ていたような仕事をしていました。

お客様には、どこの美容室に行っても体験できないことがあった

例えば、最近ある女性が、脊髄のお医者さんの旦那様をご紹介してくださいました。そのお医者様は、仕事上いろんなところに行くのですが、以前はどこに行っても毎回仕上がりが気に入らなくて、その土地ごとにいろんなお店にカットに行っていたそうです。でも、私のところに来るようになってからは、他のお店に行くことがなくなって、奥さんが見ても、何その頭？というのがなくなったそうです。

それで、何が良かったのか聞いてみたのです。

そしたら、「話を聞いてくれるから、思っていることを言いやすい」と言われたのです。私も、らくらくサロンワークに参加する前までは、そういう雰囲気を出して仕事をしているつもりだったのですが、実際にお客様から言われて初めて、「お客様からの注文は受け付けませんよ的な雰囲気」で仕事をしていたことがわかりました。

初めて聞いた、お客様からみた美容師のイメージ

そのお客様が言うには、どこの美容室に行っても、何か言っても聞いてもらえないし、美容師の意見を言われるだけだから、ちゃんと言えなくて、もういいやと思うらしいです。

私も最初、この先生に言われた通りにやったんですよ。すると、「ねえ、ちょっとこっち長くない？」と言われて、確認したら、確かにちょっと長かったのです。それで、「確かにちょっと長いですね」って言って、先生に相談しながら直そうとしたら、「えっ！そういう美容師って、なかなかいないよね」って言ってびっくりされたのです。

「えっ、どういうことですか？」と聞いたら、「私が何か言っても、それを聞いてくれる美容師は今までいなかったから、毎回お店を変えていたんですよ。」と言われて。

そう言われてみると、らくらくサロンワークに参加する前までは、確かに同じような場面だったら、お客様から途中で何か言われても、それを確認しようとしないで、自分の意見を押し付ける感じで何とかしようとしていたな・・・と思いました。だから、注文をいろいろ言ってくるお客様は無意識にめんどくさいお客様、つまり、私にクレームをつけてくる悪いお客様と思っていたと思います。

新しく見えちゃった「仕事の魅力」

でも今は、お客様から施術途中で何か言われたら、それを聞いて確認した方が会話も弾んでお客様は喜ぶし、私も仕事が楽だから、腹の立ちようがないのです。

例えば、お客様は、「思っていたことを言えて、わかってもらえた」という体験をすると、今まで１ヶ月半で来ていた人とか、２ヶ月で来ていた人とかが、自分のことに気づいて来店スパンを早めて、次回の予約を取っていくようになります。でも、そうすると、予約が埋まりすぎて取れなくなるので、お客様の方から勝手に予約を２つ３つ取っていくようになりました。

だから、今は、お客様が来るかどうかという不安より、自分ができるかどうかという不安の方が強いです。心は本当に安定しています。

本当に今、心が健康で仕事を楽しめています

今、本当に変化がすごいのですが、例えば、以前までは、イベントをやると、その次の月に売上がガクッと下がって収入も下がるのが嫌でした。でも、今年はその落ち込みがなくて、収入も安定するようになりました。

客数を制限しても、定休日を増やしても売上は落ちないので、今、前半ですが、8月現在で、去年の同じ月の140％になっていますよ。それで、何の不安もなくなりました。それは、数字が高いからではなく、お客様のことが手に取るようにわかるから不安がないのです。本当に心が健康になりました

他のお店に行って、初めて「話を聞いてくれないってこういうことか」と実感されて戻ってくる人もいますが、そういう人ほど次回以降、何回分も予約を入れていくので、私はがむしゃらにやらなくても良くなりました。最近は、お客様の方から「手が痛かったら日にちを改めるから遠慮なく言ってね」とか、「辛いことがあったら、いつでも言ってね」と言われるようになりました。だから、自分から自由に仕事ができるようになっています。

技術がないわけではないので、必ず結果は出ます

お客様が本当に離れなくなるという実感がありますね。よく、客数でもめているお店をみると、私も以前は気付きませんでしたが、なぜ、わざわざ仕事を辛くして、頑張って結果が続かないようにしていたんだろうって思います。

昔に戻れるなら、早くやっとけばよかったな〜と思いますよ、本当に。今まで、お客様にやってあげたいという気持ちがあっても、お客様が求めていないことをしていたから苦しんでいただけで、技術がないわけでもなく、相手が本当に求めていることと違うことをやっていただけですからね。

だから、今、仕事に少しでも不安があったり、これからどうなってしまうんだろうと思っていたりしたら、私たちのように、同じ苦労をしてきた仲間が何人もいるので、まずはやってみることが一番早いと思います。必ず結果が出ますから。